2019年10月29日

なぜ「ミシュランガイド」は、関西の“たこ焼き屋&お好み焼き屋”を掲載したのか?

『ミシュランガイド京都・大阪2016』。

その中で、初めて関西の“粉もん文化”を代表する、
たこ焼き屋とお好み焼き屋が、
「手頃な価格で良質な食事ができる店
(ビブグルマン)」に選ばれている。

このニュースを地元・関西人はどう感じたのか。

さまざまな反応をメディアから拾ってみると……。

「ミシュランも粉もんの良さが
 わかるようになったか」
「そんなんに載らんでも、
 旨い店は旨い。それでええ!」
「載った店は調子こいて、値上げするんちゃうか?」

特に喜ぶこともなく、冷静に捉えているようである。

関西人にとって、
たこ焼き・お好み焼きはソウルフード。

人それぞれに昔からの馴染みの店があり、
ほとんど浮気しない。

ガイド本に載ったからといって、
その店に移ることもない。

だとすれば、「ミシュランガイド」に載ったことは、
何の影響をも及ぼさないのだろうか。

確かに関西人は影響を受けない。

だが、観光で訪れた人にとっては、
店を選ぶ目安となるだろう。

ガイド本に載っている店は、
多くの支持を集めている店なので、「ハズレ」はない。

「あの『ミシュランガイド』に載っている」
ということで、興味を示す人も増える。

関西の“粉もん文化”が、
さらに注目を集めたことは間違いない。

観光客が増えているいま、
観光資源のパワーアップとなり、
関西経済の高揚にもつながるものである。
大いに歓迎することではある。

だが、なぜ「ミシュランガイド」が、
たこ焼き屋・お好み焼き屋を掲載したのかが
気になる人も多いだろう。
その理由を推察してみた。

「美食の権威」とも言われる「ミシュランガイド」
にとって、B級グルメを取り上げることは、
マイナスイメージではないのか。

価値が下がるとは考えなかったのか。

その答えは、「ミシュランガイド」の“役割”にある。

本来は、フランスの優れた店に星をつけ、
店を応援し、美食を守ることが目的だった。

だが、それだけでは
本業のタイヤ販売に結びつかない。

「ミシュラン」というブランドを
もっと広めることに重点を置く必要があった。

そこで、ガイド本をその“ツール”として位置づけた。

タイヤの売り上げを伸ばしたい地域で
ガイド本を出版するようになり、
そのターゲットのひとつとなったのが、日本である。

しかも、日本全体で1冊ではなく、
「東京」「東京・横浜・鎌倉」「東京・横浜・湘南」
「京都・大阪」「京都・大阪・神戸」
「京都・大阪・神戸・奈良」「北海道」「広島」
「福岡・佐賀」などが出版されている。

それだけ、日本のタイヤ市場に食い込みたい、
ということの表れである。

関西でもっと注目されたい、
もっと「ミシュラン」を認知させたい。

その思いが、関西のソウルフードを
掲載することにつながったのではないか。

関西人に迎合してしまった、
というのは言い過ぎだろうか。

とは言うものの、日本人は「ミシュランガイド」に
信頼感を持っていて、権威を感じているので、
本としてはまだまだ売れるだろう。

だが、ミシュランタイヤを
利用するかどうかは疑問である。

「ミシュラン」がタイヤメーカーであることさえ、
知らない人も多いのだから。

posted by 佐藤きよあき at 08:28| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月22日

日本再生の秘策!? “いい夫婦”が経済を活性化する!

11月22日。単なる語呂合わせだが、
「いい夫婦の日」である。

仲むつまじく、良きパートナーであることを願い、
素敵な関係づくりを推奨している。

結婚したからには、
誰もが“いい夫婦”でありたいと願う。

だが、現実は厳しく、日本の離婚率は2%強。

アメリカの3%強と比べれば、まだマシな方だが、
やがて同じ道を辿る。

2%と聞くと、少ないように思うが、
この数字は結婚している人全体から見たもの。

2018年に結婚したのは59万組、離婚は20万組。
その年の離婚率は30%を超えている。

この驚くべき数字をどう捉えれば良いのか。

なぜ、人は離婚するのか。

「性格の不一致」「浮気」「嫁姑問題」「浪費」……。

原因としてはこんなところだが、
赤の他人が一緒に住んでいるのだから、考え方が違い、
いろんなトラブルが起こるのは当然である。

ここで話し合いをして、
解決策を探るのが夫婦というものであるが、
どうもそれができないらしい。

人の意見を受け入れられない。
素直に聞くことさえできない。

互いが我を通し、大きな喧嘩となる。

「歩み寄り」や「我慢」
という意識を持たないようだ。

これは、その人の育ち方に起因している。

人に叱られることもなく育ち、
自分の思うがままに振る舞い、
核家族化・社会の無関心により、
自分のやることを否定されたことがない。

ひと言で言うと、「わがまま」。

わがままな人間が、
人と協調しながら暮らしていくことなど、
できるわけもない。

これは、大きな社会問題と捉えるべき。

結婚・離婚は、その人の勝手。好きにすれば良い。
では、済まされない。

夫婦というのは、社会を形成していく上で、
もっとも重要な存在なのである。

社会が成り立つのは、「人」がいるから。

人がこの世に生を受けてから、天に旅立つまでに、
ありとあらゆる『消費活動』を行う。

すなわち、社会を動かす“力”である。

これが無ければ、社会はまわらない。

中国やインドが経済大国となりつつあるのは、
この「人」の力である。

爆発的に増えた人口が、経済を引っ張っている。

この「人」を生み出す存在が、夫婦なのである。

夫婦が増えなければ、人も増えない。

つまり、夫婦を増やすことが、
経済の発展に繋がるのである。

さらに、「夫婦となる」というセレモニーによって、
新たな『消費活動』が増える。

結婚式・披露宴、新婚旅行、
新居、婚礼家具、家財道具、車……。

独身では見込みのない消費が、一気に拡大する。

やがて、子どもができれば、育児用品、衣料品、
学用品、大きな新居、大きな車へと、
さらなる消費が生まれる。

ここから考えられるように、夫婦が増えることで、
さまざまなビジネスチャンスが生まれるのである。

社会の流れとして、
「おひとりさま市場」が拡大しているので、
それに合わせたマーケティングを
展開しなければならないこともある。

しかし、将来性を考慮するなら、
「人」を増やすための「夫婦づくり」を
テーマにしなければならない。

“いい夫婦”を提案することで、
将来の大きな市場が確保できるのである。

posted by 佐藤きよあき at 14:29| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月15日

汗かきは“がんばっている”と評価される。

私は汗かきである。人と同じことをしていても、2倍3倍と汗をかくので、一所懸命に動いているように見られる。それで、得をしてきた。

「がんばってるね」と言われれば、「いやぁ、汗かきなだけです」と正直に言う。すると、謙遜していると思われ、さらに好印象を持たれる。嫌なやつに感じるかもしれないが、わざと言っているわけではない。

日本人は、人を評価する時に、印象や感情に左右される傾向がある。“どれだけ成果を上げているか”より、“一所懸命にやっている姿”を評価してしまう。

私が評価されているのと同じように、長時間残業をしている人を“がんばっているな”と、評価してしまうのである。

これは、明らかな間違いである。実質的な仕事内容と成果を評価すべきであって、時間はまったく関係のないことである。

こんな評価をしていては、本当に能力の高い人をないがしろにしてしまう。高い集中力で、効率よく仕事をこなしている人を見過ごしてはならない。

時間が掛かっている人は、仕事の進め方が悪いだけかもしれないし、能力が低いのかもしれない。残業代を稼ぐために、ダラダラと適当にやっている可能性も否定できない。

どれだけの仕事をこなし、どれだけの成果を上げているか。上司は、そこを重点に見極めなければならない。

がんばっている人を評価するというのは、日本人の美徳のようなところがあるが、ビジネスにおいては不要である。

「能力主義」と言うと、冷たく感じるかもしれないが、組織で働く限りは、能力第一でなければならない。

能力のある人が評価されてこそ、やりがいのある、生き生きとした職場となるのである。すなわち、企業の成長にも繋がるものである。

もちろん、職種により一概には言えないが、働く人を正当に評価できない企業は、業績を上げることも難しいのではないか。

posted by 佐藤きよあき at 14:23| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月08日

若者の夢を砕く、「蛙の子は蛙」社会。

世界的に事業を展開する、ある大会社の会長兼社長が、現在グループ執行役員を務める息子2人について、「会長や副会長みたいなことをしてもらったらと考えている」と述べたことがあった。

社長職を世襲させるとの見方を否定するために、「本当に能力がある人が社長になるべきだ」と言ってはいるものの、子どもを優遇していることに変わりはない。社長は継がせないと言いながらも、会長か副会長である。

従業員は、子どもが入社した時点で「所詮個人商店か!」と思っていたかもしれないが、この発言を聞いて、どう感じただろうか。

落胆したかもしれない。嘆息を漏らしたかもしれない。世界的な企業として成長し続けている会社を築き上げた優秀な経営者と言えども、やはり親バカなのである。そんな思いが、決定的な確信に変わったことだろう。

どこの企業でもこうした問題はあるのだが、これでは若い従業員のモチベーションは下がってしまう。店員からの叩き上げで努力を重ね、幹部になりたい、社長になりたいと頑張っている人たちの戦意を喪失させてしまう。

社内に「頑張っても無駄」という空気を作ってはならない。頑張れば報われて、やがて夢は叶う。そう思うことができなければ、人は成長が止まり、努力をしなくなる。

すると、極端な場合、社会・世の中を批判し始める。そして、金持ちを妬むのである。金持ちの子どもは努力もせずに、後を継いで金持ちになる。貧乏な家に生まれた自分は、どう頑張っても金持ちにはなれない。と、ひがみ根性まで出てきてしまう。

だが、これは“一個人の性質によるもの”とも言い切れない。アメリカをはじめとして、日本でもよく言われることだが、「貧困の連鎖」が働いているのである。いわゆる「貧乏な家庭の子どもは貧乏になる」ということ。

貧乏故にまともな教育を受けられず、良い学校にも行けず、良い会社にも入ることができない。入れたとしても、出世を阻む存在すなわち金持ちの子どもがいて、そこそこの収入を得ることしかできないのである。

本人の努力の及ばない領域で、自身の人生が決まってしまうのである。妬みやひがみが出てくるのも仕方のないことかもしれない。社会の格差が広がるほど、こうした問題は増えていく。

「大物の二世でも、頑張ったからこそ成功している」とよく言うが、そもそも一般人とはスタートラインが違う。コネがなければ、大企業に入ることさえ、至難の業である。入れたとしても、張り合う間もなく、二世は上の地位に行っている。そんな会社に、夢を持てるだろうか。

また、多くの経営者が、親バカで子どもを社長にしようとするが、それでは会社の将来に危機が訪れることを認識しているのだろうか。

どれだけ自身が直接ノウハウを叩き込んでも、下積みの苦労をしていない人間は、どこかに弱さを持っている。キッカケがあれば、小さな穴から崩壊してしまうのである。

自身が築き上げた大切なものを子どもによって失う可能性は高い。これは、数々の企業が実証している、現実なのである。

組織として、多くの従業員を抱える企業がやってはいけないこと。それは、「身内に継がせる」ことである。

従業員をやる気にさせ、夢を見続けることができる環境を作る。これが、経営者の務めである。

posted by 佐藤きよあき at 08:28| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月01日

スーパーマーケット“あるある”。「いつものアレが消えた!」。

「あれっ、いつものヨーグルトが無くなっている。好きだったのに」と、スーパーやコンビニの売り場で思うことは無いだろうか。

次から次へと商品は入れ替わり、“ヨーグルトと言えばコレ!”というような定番は無くなりつつある。

そこで、ものわかりの良い消費者は怒らない。似たようなものを選び、それで満足しようとする。あまり、こだわりが無い。

いや、こだわれないほど、新商品が次々に現れ、次々に消えていく。


メーカーは、次々に新商品を出さなければ、儲けることはできないと考えている。「消費者は飽きっぽい」という判断があるから。事実、すぐに新しいものに手を出したがる。

スーパーやコンビニも、新しいものは売りやすいから、どんどん仕入れて、目立つ場所に陳列する。勢いの無くなった商品は棚からはじき出され、消費者の前から消えていく。

“いつものアレ”が無くなった瞬間である。


毎日こんなことが繰り返されていれば、新しいものには敏感な消費者も、「こだわりを持つ」という点では、鈍感にならざるを得ない。

少々のこだわりが消えることには、眼をつむるしかないのである。

裏を返せば、すぐに新しいものに飛びつく消費者が、現在のような状況を作り出したとも言える。

自業自得。残念ながら、このサイクルは永遠に続く。


この状況を生き抜くには、ものを作り、送り出す側としては、それなりの体力が必要となる。体力が無ければ、潰れるしかない。

ならば、体力の無い小さなメーカー・個人商店は、どうすればいいのか。

消費者が「こだわり」を持てる商品を送り出すこと。

“いつものアレ”“これじゃなきゃダメ”と言われる商品。

棚から消えると、問い合わせが来るような商品。

代替品の無い商品。

小さなメーカー・個人商店は、これを目指さなければならない。

posted by 佐藤きよあき at 14:31| Comment(0) | マーケティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする